インプラントについて4
久々の更新になってしまいました。
まだまだ寒い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
NHKの「クローズアップ現代」のインプラント特集についての反論の
最終回です。
3.インプラントによる不利益だけが強調され、インプラントによる利点が
それ以上に大きいはずなのにその点が放送では欠落している。という事です。
インプラント治療によっておきた不利益(弊害?)は以前のブログでも書きました。
確かに、不幸にもそのような状態になられた方がおられる事も事実だと思います。
(少なくとも私の知り合いのドクターの間では聞いた事がありません)
だから、NHKでも問題視したのだと思います。
では、インプラント治療を受けられた方はそのような方だけなのでしょうか?
そのような事はありません。それは、間違いなく一握りの方なのです。
入れ歯で咬めない事によって悩み人付き合いを避けるようになってしまった方が
インプラントを入れた事によって歯があった時のように明るくなり、お友達や家族と
楽しく食事に行けるようになったという方がいっぱいいらっしゃいます。
当院においては、お友達のご紹介でわざわざ都内をはじめ遠方からインプラント
を希望されて来られる方もいらっしゃいます。
お隣の韓国では、インプラント治療が国民の間でごく当たり前の様になって
おります。以前、私の知り合いが仕事で韓国を訪れた時、韓国では頑張って
働いてインプラントを入れようとするのは当たり前だという話をされたと伝えて
くれました。その話を聞いて私は愕然としたのを覚えています。
日本は韓国より全ての面で進んでいると思っていたからでした。その後、
電気業界ではサムスンを始めとした韓国企業が世界にトップになり、
パナソニックを始め日本企業は大きく水を開けられてしまいました。
それが、今や全ての分野にわたろうとしているわけです。(日本の経済を
牽引してきた自動車業界も例外ではありません)
それが日本の歯科業界(インプラントや矯正も含めて)の現実でもあるわけ
です。
話がだいぶ脱線してしまいました・・・。
「人生をもう一度リセットしてみませんか?」
人間にとって咬むこと。それは生きる上で非常に大きなウエイトを占めていると
思います。歯が無くなって咬めなくなる・・・。その事によって起きる弊害は先程
紹介しましたような方は例外というわけではないと思います。
我々歯科医師は、患者様の苦しみ(歯が痛い・咬めない等々)を取り除き楽(
歯の痛みを取り除き・咬める喜び)を与えて差し上げる事が本来の使命では
ないかと思います。
日本は、人生80年代という超高齢化時代に入りました。
様々な課題が山積してきております。その中で、「クオリティ オブライフ」を
いかに高めていくかが問われてきていると思います。
「全ては人間の幸福の為に」この原点に帰る事が我々歯科医師に課せられた課題
なのではないでしょうか・・・。
2012.3.20 院 長