インプラント難症例について
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上の写真は58歳男性のインプラント術前・術後の写真です。
今回は、最近当院において増加傾向にある抜歯即時埋入の症例を紹介したいと
思います。
抜歯を前提としたインプラントの場合、抜歯後4ヶ月程度経過して骨の治癒を待って
から埋入する事が普通でした。そうなると骨の吸収(骨が痩せてくる)してしまう事と
2回の外科処置を行わなければならない為患者様にとって体の負担が大きくなります。
それと治療期間も長期になってしまいます。今回提示しました男性の左の写真に
残っている根(歯)は抜歯しました。右の写真を見ていただければおわかりいただけると
思いますが前歯の歯茎は下がっていません。(骨がそれ程吸収していない事がおわかり
いただけると思います。)
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上の写真は先程の口腔内の状態です。
口腔内の最終補綴物(冠)が入った状態です。
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術前・術後のレントゲン写真です前歯2本と奥歯1本を抜歯してインプラント5本埋入
しました。
前歯2本は骨が薄い為GBRという骨を作る治療を同時に行い、右上6番は骨の厚み
が薄いためソケットリフトというやはり奥歯の骨を作る治療も同時に行いました。
一昨日行ったインプラントの埋入は、右上5・6番の骨の厚みが3ミリの所に
ソケットリフトで埋入しました。(治療が終了しましたらブログに書きます)
3ミリの厚みの場合以前であればサイナスリフトというもっと体に負担のかかる治療
が行われていました。(現在も行われています)
しかし、当院ではこれぐらいの厚みであればソケットリフトで十分対応できるように
なりました。(しかも骨移植や人工骨を使用する事もありません)
このように、だんだん難症例といわれるケースのインプラントが増えて参りました。
このようなケースでもほとんど痛みもなく(通常の痛み止めで治まる範囲の痛み)
腫れも少なく済んでおります。
できる限り体に負担がかからない様そして痛みも・腫れも少なくをより安全な
インプラントを目指して参りたい思っております。
2011.6.23 院 長