結合組織移植術
こんにちは!歯科医師の大場です!
今回は前回の歯肉退縮の治療法からさらに踏み込んで
その時に用いる治療内容の一つ結合組織移植術についてお話ししていきます。
この結合組織移植術は英語では conective tissue graft
略してCTGと言います。
簡単にお話しすると、上顎の硬い歯茎の部分をメスで切り取って
それを歯茎が下がった部分に縫い付けて、くっつくのを待つというものです!
もう単純に痛そうですね、、、、
ただやはりこの歯肉が下がった状態は放っておけば下がっていく一方で
また今まで隠れていた歯の根っこの部分は虫歯によりなりやすい部分です。
特にお年寄りの方が虫歯になりやすい部分がここの部分で根面う蝕と言います。
またこの結合組織移植術はインプラントのオペの際にも
用いられることが多いです。
1度自分の歯を抜いてしまった場合、その周りの歯茎のボリュームが減ってしまいます。
そうすると場合によっては特に前歯の時に
インプラント部分の見た目が悪くなってしまうこともあります。
そこでCTGを用いることでインプラント部分の歯茎のボリュームを増やすことができます。
ここでCTGのメリット、デメリットをまとめると
メリット
- 失ってしまった歯茎を増やすことができる
- 見た目の改善ができる
- 清掃性が上がる
デメリット
- 外科処置になる
- 手術部位が2カ所
- 保険適応外
やはりこの治療に関してもメリットデメリットが出てきます。
特に痛みが起こることが多いのでそこが難点ですね。。
ただ最近ではこのCTGの結合組織部分の人工材料というものも海外では出てきました。
日本ではまだ認可が降りていませんが
この材料が使えれば、移植に関してのオペの負担が少し減ります。
まだまだ日本ではポピュラーな治療とは言えませんが
もし気になる方がいればぜひ当院に1度ご相談にいらしてください。