こんにちは!歯科医師の大場です!

 

今回はこの前当院の患者様からも質問があった歯茎って下がるの?というテーマで

お話ししていきたいと思います。

 

赤色というかピンク色の部分の歯茎が少し下がってきて

歯が少し長くなってきたという方がいらっしゃいます。

 

実際人間というものは加齢とともに

だんだんと少しは歯茎が下がってはくるものなので

それ自体は防ぎようがないものではあります。

 

ただそれは健康な範囲内であればです!

 

まあ健康な範囲内でも歯茎が下がるデメリットはあります。

歯茎が下がることによって

今まで歯茎の中に隠れていた歯根という部分が見えてきて

そこの表層はセメント質という構造になっており

白い歯の部分であるエナメル質よりも虫歯になりやすいのです!

この部分が虫歯になってしまうことを

根面カリエス

と専門用語では使います!

特にこれは現代の中で

歯科医療の進歩だったり、患者様自身の健康意識が高まったりと

いい影響が重なり、

以前に比べ歯が残っている状態が増えたので出てきた病気

でもあります。

なのでご高齢の方にこの疾患は多いのです。

 

さらに歯茎が下がってものが溜まりやすくなるので

より歯ブラシが大切になってきます。

そこには歯間ブラシを有効に使用することが大切です!

 

また違うアプローチの仕方としては

フッ素の力を活用することです!

そこで当院では、根面カリエスのリスクが

高い方には日々の歯ブラシでもフッ素濃度が高いもの(1500ppm)

のものをお勧めし、定期検診のたびに

歯科医院でのみ塗布できる濃度のものがあるのでそちらを塗布し

なるべく再石灰化を利用して予防に力を入れています。

 

 

あと歯肉が下がってしまう原因には歯ブラシのブラシの当て方や

矯正治療による副作用の場合もあります。

 

当院では歯ブラシの正しい当てかたも定期検診のたびに確認していきます。

 

矯正に関してはある程度は許容しなくてはいけない部分もありますが

適切な力で歯を動かすことも大切になってきます。

 

ここまで歯茎が下がることに関してお話ししてきましたが

これを歯肉退縮と言います。

次回はこの歯肉退縮の治療法についてお話しできればと思います。

 

 

 

 

おおば歯科クリニック