歯って溶けるの？
こんにちは！歯科医師の大場優です。
今日は歯って溶けるの？というテーマでお話ししていきたいと思います。
みなさんたまにコーラとか飲むと歯が溶けていくとか聞いたことありませんか？
これは実際に起きることなのです！
正式名称で言いますと、酸蝕症と言います。
この酸蝕症はお口の中が酸性の環境が維持されたままになると
歯の表層のエナメル質だったり、中の象牙質という部分が
どんどん溶けていき、さらにそこに歯軋りが加わったりすることで
余計に歯が溶けていってしまうのです。
歯は以前のブログでお話ししましたが、表層がエナメル質という
人体で１番硬い組織で成り立っています。
ですので、そんな簡単には壊れたり、溶けたりするものではないのですが
お口に中というのは想像以上に過酷な環境で成り立っていまして、、、、
エナメル質は酸性やアルカリ性という昔理科で習ったような数字が関係してきます。
この数値がPHで表されていて
PHが5.5よりも酸性よりになると、
このエナメル質が溶け始めていきます。
さらに中の象牙質までいってしまうと
より数値が高いので溶けやすい状態になります。
さて最初の方にお話ししたコーラはどんな数値かというと2,2です。。。。
数値が低ければ低いほど、酸性が強いということなのですが
ものすごく強いのがお分かりかと思います。
そのほかにはスポーツドリンクなんかも同じぐらいですし
炭酸飲料なんかも低いです。
こういった食品だったり、飲み物を頻回に飲んでいますと
お口の中がずーと酸性の環境になってしまうので
歯が溶けやすい状態になってしまうのです。
ここまでの話から対策としては
こういった食品、飲み物を取らないというのが究極の対策になりますが
それは不可能なことなので、、、、、
頻度が多いのが１番良くないので
例えば決まった時間にだけ飲むとか頻度を減らす努力をしていきましょう。
お口の中はある程度唾液であるつばが、
この酸性の状態を中性に戻す緩衝能という役割を担っているので
頻度を減らすことを意識しましょう。
酸蝕症は一度なってしまうと噛み合わせが崩れたりと
治療の難易度が上がってしまいますのでならない努力をあらかじめしていきましょう。
坂戸市北坂戸駅より徒歩１２分の歯医者
おおば歯科クリニック
埼玉県坂戸市上吉田２１０ー１