こんにちは!おおば歯科クリニックです

今回は妊娠期の歯科検診についてお話ししたいと思います。

妊婦さんのお口の中は、ホルモンバランスの影響で歯周病菌が繁殖しやすかったり、つわりなどが辛く、歯ブラシなどのセルフケアが低下してしまう事により口腔内のトラブルが起きやすくなってしまいます。

妊婦さんのお口の中の変化

①唾液の分泌量の低下

②つわり時の歯磨きの困難さ

③嗜好の変化(酸っぱいものを好むようになる)

④口腔内のpHの低下(お口の中が酸性に傾きやすいため虫歯のリスクが上がる)

⑤免疫力の低下(お腹の中の赤ちゃんを異物として反応しないために)

⑤女性ホルモンが増えるため、歯周病菌が活発になりやすい

などなど、様々な変化が起こります

もしかして、、

お口のがネバネバする

歯ぐきから血がでる

口臭が気になる

等の症状があれば歯科検診をおすすめします

時期としては、妊娠中期の16週から27週頃を目安にされてみてください

妊娠性歯肉炎の罹患率は約30%~100%というデータもでており、中期から後期にかけて悪化する傾向もあります!

早めの対策も大切ですね!

妊娠期の歯周病は早産や低体重児出産のリスクにつながります

その危険リスクは約7倍となります

また、歯周病治療を行った妊婦さんと、行わなかった妊婦さんとでは早産及び低体重児出産は約8倍も比率が変わってきます

アメリカの研究によれば、喫煙や飲酒によるリスク因子よりも歯周病の方がリスク因子が高いことが分かったそうです。

 

妊娠中の栄養素について

赤ちゃんの歯の元となる歯胚(しはい)と呼ばれる組織は、妊娠初期から作られます。

その歯胚が石灰化されて、固く丈夫になるのが妊娠4か月目ごろです。

永久歯の歯胚の一部も、この時期に作り始められます。

カルシウムだけでなく野菜やくだもの、魚、肉、穀物など

バランスの良いお食事が大切です

 

歯に必要な栄養素

タンパク質 : 歯の基礎をつくる

      あじ 卵 牛乳 豆腐

カルシウム リン : 歯の石灰化を助ける

          ひじき チーズ 米 牛肉

ビタミンA :エナメル質をつくる

     豚 レバー ほうれん草 にんじん

ビタミンC : 象牙質をつくる

      みかん さつまいも

ビタミンD :カルシウムの代謝や石灰化に影響する

     バター 卵黄 牛乳

 

歯はカルシウム!と思われがちですが、他にも欠かせない栄養素があります。

バランスのよい食事と適度な運動を行い妊婦さんが健康であることが重要です

お母さんの健康は、これから生まれてくる赤ちゃんのためにも

とっても大切です。

もちろん生まれてからも母子共に、そして家族で健康なお口の中を保っていけるように

ぜひ定期的な歯科検診を受けてみてください。

おおば歯科クリニック