咬合(かみ合わせ)の勉強会に参加してきました!
こんにちは!勤務医の大場 優です。
この週末の土、日曜と歯科治療で最も大切な咬合治療(かみ合わせ)のセミナーに参加してきました。
OBIという同じ埼玉で開業されている荒谷先生が主催のセミナーです。
OBIはアメリカで歴史のある権威のある咬合のスタディーグループで、そこの日本支部を担当されているのが
荒谷先生です。
4月、5月、6月と3ヶ月に渡りセミナーを受講させていただき、咬合の基礎から学ばせていただきました。
みなさんの歯科医院のイメージというと、虫歯になったところを詰めたり、被せ物をする。歯周病の治療をする。
歯がなくなってしまった部位にインプラントや入れ歯を入れるといったことが一般的です。
もちろんそういった治療も重要です。
それに加えて最も基本な考えとして、やはり歯は上の歯と下の歯が噛み合って初めて力を発揮します。
そういった意味でかみ合わせというのが非常に大事になってくるのです。
1本ずつ治すというのも大事ですが、歯は上下にあり、一つの口全体を捉えて考えてあげることがポイントです。
これを1口腔単位と表現したりしますが、顔全体から考えていき、色々な診断を加えながら最後に歯をみていく流れになります。
かみ合わせが崩れてくると、顎関節に症状がではじめたり、首や肩こりにも繋がったりすることもあります。
正直そこまで症状が出てしまってからでは遅いのです、、、、、、、
綺麗な歯を多く残っている方はそこまで問題を生じることは多くはないですが、特に今までにたくさん歯科治療を受けてきて、その度に自分の歯と違う形の被せ物が入ったりしてきた方は、健康なころと比べて噛み合わせの位置が変わっています。
それを何も気にせずに治療に進めてしまうと、顎関節症だったり、被せ物が壊れる原因になってしまうのです。
そこで今回のセミナーでも特に学んだのは診査診断の重要性、顎関節の安定を図ること、ここを安定させてから歯の治療に入っていき、治療の選択肢を考えていくことです。
バランスが崩れてしまった場合は、1度全体をリセットさせる必要があるケースも出てきます。
ただ顎関節が安定した位置にあり、歯の形がしっかりとあれば、将来的にも食事をしっかりと取ることができ、栄養を取れることで全身の健康の向上にもつながります。
やはり噛み合わせの治療は、基本大掛かりになる場合が多いのですが最も重要な治療であり、先のことを考慮した治療になります。
第1に診断が最も重要な事項になるので、こういった咬合器に患者さん自身のかみ合わせをトレースして
模型上で診断を立てていきます。
噛み合わせの位置はここで大丈夫か、ではここで噛ませるには被せ物だけでいけるのか。矯正治療も必要になってくるのか、こういったことを考慮して治療計画を立てていきます。
当院では患者さんに治療計画を説明し、どういった方向で進めていくかを一緒に相談しながら決めていきます。
部分部分の治療ももちろん必要ですが、被せ物がよく外れたり、かみ合わせが不安なかた、見た目を変えていきたいかたはもしご興味あれば1度当院にご相談に来ていただければと思います。