ホワイトニング

ホワイトニングとは

歯は最も外側のエナメル質、その下の象牙質があり、中心には神経が通っています。エナメル質は年齢を重ねると薄くなっていき、内側の象牙質は厚みを増していきます。象牙質は黄色がかっていますので、エナメル質が薄くなると象牙質の黄色が透けて見えるようになり、歯の黄ばみが年齢と共に濃くなっていきます。そして、象牙質による黄ばみは着色汚れではありませんので、歯磨きなど外側を磨くというアプローチでは消すことができません。歯科医院で提供しているホワイトニングは、歯の内部を漂白するケアであり、院内で受けるオフィスホワイトニングと、ご自宅で行うホームホワイトニングの2種類があります。また、短期間により高い効果を得てそれを長持ちさせたい方のために、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて行うこともできます。

歯科医院とサロンのホワイトニングの違い

現在では、エステやホワイトニング専用サロン、ジムなどに併設されたサロンなどでも歯のホワイトニング施術が可能になっています。ただし、こうしたサロンでのホワイトニングと、歯科医院で提供しているホワイトニングには決定的な違いがあります。それは、使用している薬の違いです。歯科医院では、国家資格である歯科医師や歯科衛生士にしか取り扱いが許されていない「過酸化水素水」を含む、歯の漂白効果のあるホワイトニング薬を使用しています。一方、エステなどのサロンではポリリン酸ナトリウム・炭酸水素ナトリウムなどの成分が入ったホワイトニング剤を使っています。こうしたホワイトニング剤は歯に付着した着色汚れやくすみを除去する効果こそある程度期待できますが、歯の漂白はできず、本来の色を取り戻すための施術となります。

歯が黄ばむ原因

飲食や喫煙によるもの

飲食物に含まれるポリフェノールなどが唾液中のタンパク質と結合した着色汚れはステインと呼ばれます。カレーやトマトソース、キムチ、コーヒー、紅茶、赤ワインなどは、ステインが付着しやすいとされています。また、タバコのヤニはステインよりも粘着力が高く、歯の黄ばみを進行させます。ヤニは表面に付着しているうちにエナメル質の内部にまで浸透していき、表面的なケアでは落とせない黄ばみになってしまいます。

加齢によるもの

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違い

オフィスホワイトニング

ホームホワイトニング

オフィスホワイトニングに比べ、時間をかけてじっくり薬を浸透させますので、効果を実感できるまでにはある程度の期間がかかりますが、色戻りを起こしにくく、透明感のある自然な白さを維持できます。一般的に、ホームホワイトニングを2週間行うと、色見本で2から3段階ほど明るくなるとされています。最初、歯科医院でホワイトニング専用マウスピースを作成し、それができたら薬を購入し、あとはご自分の好きな場所やタイミングでホワイトニングを行います。なお、持続性に関しては、喫煙の有無や食習慣などにより個人差があります。

クリーニングでより綺麗な歯に

ホワイトニングで白くしても、ケアを怠ると白さが長持ちしないだけでなく、黄色みなど着色汚れが余計に目立つようになる可能性もあります。白さを長持ちさせるためには、色素の再付着や再侵入をしっかり防ぐことが重要です。十分なセルフケアに加え、定期的に歯科医院を受診してプロフェッショナルクリーニングを受け、汚れを徹底的に落とすことが重要です。