こんにちは!歯科医師の大場です。

今日は虫歯の予防の考えについてお話ししていきたいと思います。

 

近年、虫歯の治療はいわゆる削って詰めるという治療から

新しく歯を守る治療、カリエスマネジメントという概念へと

シフトしてきています。

 

そのためにはカリエスリスクアセスメント(CRA)という考え方が重要になります。

 

カリエスリスクアセスメントとは?

個々の患者さんが一定期間内に虫歯を発症する確率、またはすでに存在するう蝕病変の大きさや

活動性に変化が起こる可能性を明らかにする臨床プロセスと定義されています。

 

簡単にいうと、ある一定のフォーマットがあって

それに患者さんごとの個人のデータを入力することで

その人の虫歯になるリスク、進行するリスクを診断でき

その人にあった予防プランを考えるための資料になりますよということです。

 

CRAにはいくつかシステムがあります。

Cariogram、CAMBRA、CATなどどれを使用してもいいと

思います、これはクリニックによって異なります。

 

このCRAの目的は

  • 患者さんへの動機づけー虫歯の原因について理解する、自分自身が何をすべきかを知る
  • 治療における判断の参考にするーセルフケアとプロフェッショナルケアの内容の決定、削るのか削らないのか
  • 患者さんに合わせた予防プランの作成ー定期検診の間隔など
  • クリニック側としても記録として残せるので変化が見ていける

 

また大事なことはこの虫歯のリスクというものは

人生のタイミングによって必ず変化して行くものです。

 

幼少期のお子様だったり、思春期の中学生や社会人の方など

生活リズムや食生活などは変化していきます。

 

そのたびにきちんとデータをとり,

CRAを行って行くことが近年重要だとされています。

 

当院も元々予防に力を入れていました。

やはり予防の概念が浸透していないと

もちろん虫歯など治療にならない段階をキープすることが

大切ですが、治療になってしまった場合にも

予防できている患者さんの口の中の環境と

できていない患者さんの口の中の状態では治療の成功率にも

影響が出てきます。

 

当院でも今まで口頭で説明していた部分を少しずつこのCRAのシステムにも取り組み始めました。

 

もし虫歯の予防に対してご興味のある方は

ぜひ1度当院にご相談にいらしてください。

おおば歯科クリニック