新しい総義歯(総入れ歯)システムについて
新しい総義歯のシステムを導入しました!!
これば、仙台市でご開業されている阿部 晴彦先生が考案された
「SHILLA SYSTEM」という技法で作製するものでです。
当院において、7月末に初めてSETしました。
下の写真は、SET時のものです。
この方は、71歳の女性の方です。
紹介で来院されました。入れ歯で悩んでいたのですが、ご長男の病気の介護
でとてもご自分の治療に通う余裕がなかったそうです。
ご長男の容態もだいぶ落ち着かれたようで、ようやくご自分の治療をしようと決心し
来院されました。
上の左側が上顎、右側が下顎になります。
上顎の奥歯の土手が下がってきています。そして、下顎の奥歯の土手は骨が無く平ら
な状態です。非常に難症例でした。
上の写真の左側が旧義歯、右側が今回作製した新義歯です。
口腔内写真の上顎の特に右の奥の骨(土手)が下がっていたために旧義歯では
歯を並べる事ができていません。
こういう患者様(特に女性)の場合、義歯をSETしてからが(今までは)大変でした。
義歯が痛い(だいたい下の義歯)という事で何回も調整するという事が当たり前でした。
ところが、今回若干かみ合わせの調整をしただけで済みました。
SETした翌日確認のため来院していただいたところ、その方は「昔の自分の歯が戻った
みたい」と大喜びされていました。
歯科医になって26年初めての体験でした。(かみ合わせの調整だけで済んだのは)
その笑顔を拝見して「噛める喜びというのはすごい事なんだな」と改めて考えさせれました。
2011.9.8 院 長