セラミックの寿命は?老後は?
こんにちは!歯科医師の大場です!
今回はセラミック治療についてお話ししていきたいと思います。
よくどれぐらいセラミックって持ちますか?と聞かれることがあります。
それに対しての一つの答えで歯科もいろいろな研究データがありまして
例えば2021年にMalamentらが出した論文によれば
奥歯にセラミック(モノリシック)の生存率(平均約16年)は95%を超えています。
ただこれも一つの参考データです。
患者さんによって咬む力は異なりますし、このデータも定期検診にきてくれているので
調整などはできているという前提でものあります。
また治療する部位だったり、その人の歯並び、使用するセラミックの種類、材料選択
夜間の歯軋りの程度、残っている歯の量、神経があるのかないのか
歯周病の状態はどうなのか
他の歯はしっかり残っているのか
そういった様々な状態を考慮しなければいけません。
なので一概にどれぐらい持ちますよとは言えないところがあります。。。
ただしもちろん保険適応の被せ物よりは成功率、生存率は高いです。
患者さん皆さんに伝えるのは一生もつ治療なんてありませんとお伝えします。
その上で再治療のことを考えた上で
10年後に被せ物をやりかえなければいけなくなってしまった時に
その下が虫歯がどれぐらい進んでいるかなどが非常に大事になってきます。
セラミックの下ならば普通ならばそこまで虫歯が進行していることは考えにくいのですが
保険の被せ物の場合はそうはいかない可能性が高く、歯を保存できないリスクも上がります。
なのでどれぐらい持ちますか?と聞かれてもちろん数字などはお伝えしますが
あとはそれをどう捉えていただくかによります。
もちろん自分が受けるならば、家族に治療するならセラミックを間違いなく進めますが
最大のデメリットが保険適応外という部分です。
当院ではきちんと説明と相談する時間をとっているので
もし治療でお悩みのことがあれば当院にご相談にいらしてください。