神経とるってどうなるの?
こんにちは!歯科医師の大場です!
今回はもしかしたら経験したことがある人もいるかもしれない
神経の治療というテーマでお話ししていきます!
あまりよくないことですが
歯医者で虫歯の治療をする際に
虫歯が大きいので、神経を残せないかもしれませんとか
虫歯が神経まで到達してるので神経を取りますね
と言われたこと、なんとなく聞いたことありませんか?
実際そんなこといきなり言われてもイメージ全くできないと思います。
そこで少し詳しくその状況についてお話しできればと思います。
まず歯の構造というのは基本的に3層構造になっています。
1番表層がエナメル質、その内側に象牙質
そのさらに内側に神経である歯髄
というものが存在します。
いわゆる神経の治療とはこの歯髄に対しての治療になります。
専門用語で言いますと、「根管治療」
と言います。
歯には根っこがあり歯根と言います。
その中に根管という通り道があり
そこに歯髄が存在するのです。
ここまで虫歯が進行し、虫歯の菌が到達し感染してしまうと
痛みが出てきて、神経をとる、つまり感染した歯髄をとり
中を綺麗にしていくのが神経の治療になります。
なので痛みが出てきた頃には大体歯髄まで虫歯が進行している
症状がだいぶ進行している状態なので
手遅れになる場合が多く、やむをえず
神経が残せない場合が多いです。。。
この根管治療はどのようにして行われるかというと
みなさんだいたいぐりぐりなんか歯のなかをやられた記憶ありません?
これは今も変わらず、あれは歯髄がある根管をファイルと呼ばれるもので
少しずつ削っているのです!
普通の虫歯と一緒で、やはり感染してしまった部分は削らないと
いけないのです。
根管は非常に細く、ドリルでは物理的に削れないので
手で慎重に削っているのです。
また根管は非常に複雑な形をしているので
物理的な削るという行為のみでは届かない場所があります。
そういった部分には科学的に薬液を使い分けて浸透させ
物理的な面でも、科学的な面からも中を綺麗にしていきます。
そして限りなく感染、菌の数が減った状況で根管充填という治療で
根管を緊密に封鎖して、後から細菌が入ってこないようにします。
このあとは被せ物の治療になってきます。
そして神経をとるという行為は正直デメリットしかありません。
まあ痛みが取れるというにはプラスかもしれませんが、、、、、、
歯がダメになり、抜かなくてはいけなくなるサイクルは決まっています。
このあとよくあるのが歯自体にひびが入ったり、歯が割れてしまう
ことです。こうなってしまうと我々ももう取れる手段がないので
抜歯せざるを得ないのです、、、、、、
なのでこの前にしっかりとした治療、予防処置を受けておくことが
重要になります。
当院では毎回今の治療が最後になるように、再治療にならないような
治療を心がけ、提案させていただきます。
もし何かお困りのことがあればご相談にいらしてください。